意美音メルマガ98
プッチーニ生誕150年(1)

バックナンバーはこちら


こんにちは。12月22日は多くのオペラを手掛けた作曲家ジャコモ・プッチーニの誕生日です。しかも今年は生誕150周年の記念の年。そこでプッチーニにまつわる様々な話を、河合楽器製作所事業企画部CS推進室室長の三浦広彦さんに伺いました。この機会に、プッチーニ通になりましょう!


  1. TOP
  2. ジャコモ・プッチーニ
  3. おすすめ作品
  4. プロフィール


ジャコモ・プッチーニは、1858年にイタリアのルッカで音楽一家の長男として生まれました。18歳のときにヴェルディのオペラ「アイーダ」を観て衝撃を受け、ミラノ音楽院に入って作曲の勉強に打ち込むように。その後はオペラコンクールで応募した「妖精ヴィッリ」が台本作家や作曲家の目に止まり、1884年にミラノのヴェルメ劇場で華々しくオペラデビューを果たします。その後は「エドガール」、「マノンレスコー」と続き、「ラ・ボエーム」、「トスカ」、「蝶々夫人」などという名作オペラを生み出していきます。


プッチーニというと、沢山の作品を残したというイメージがあるかも知れませんが、オペラは生涯でたった12作品しか作りませんでした。多作で天才肌のモーツァルトのような作曲家とは対極的で、一つの作品をじっくりと作るタイプ。それだけにどの作品もとてもよくできています。


プッチーニのオペラの特長は、「大衆性」。現代でいうと、まるで映画音楽のようにテーマ曲がうまく絡み、一般の人にもわかりやすく溶け込みやすい美しい音楽です。日本の音楽で例えると、まさに演歌といえます。心の奥にしみこむ舞台を観ると、日本人にも受け入れられ、長く愛されるのも頷けるはずです。


オペラはいろいろな要素が集約した総合芸術です。しかし決して敷居の高いものではないので、気軽に楽しんでもらいたいと思います。


戻る


ビギナーにおすすめの作品は「ラ・ボエーム」。クリスマスイブのパリを舞台に、芸術家の青年達と愛らしい女性達が繰り広げる恋の物語。ヒロインのミミが歌う「私の名はミミ」など、心に残るシーンがたくさん散りばめられた名作です。


CDもたくさん出ているので、歌手の素晴らしい歌声に聞き入るのもいいですね。また、生誕150周年を記念して映画化された「ラ・ボエーム」が来年2月公開予定です。オペラのとっかかりとして鑑賞するのもいいでしょう。


(次回に続く)


戻る


三浦広彦プロフィール
音楽家を両親に福岡市に生まれる。《蝶々夫人》の子役として5歳で舞台に立って以来、多くのオペラ公演に関わる。昨年の浜松市民オペラ《ラ・ボエーム》では練習ピアニストとして参加。河合楽器入社後はピアノ部門を経て、現在はお客様相談室長を務めている。しかし、オペラやピアノより、相撲に関して詳しい。


戻る



今回の内容はいかがでしたか?

あなたからのご意見・ご感想・リクエストをお待ちしております。
info@imion.jp

次回予定:12月18日(木)


1〜 11〜 21〜

31〜 41〜 51〜

61〜 71〜 81〜

91〜 101〜

BOTTOM


Vol.1 (2004.10.28)

Vol.2 (2004.11.4)

Vol.3 (2004.11.11)

Vol.4 (2004.11.18)

Vol.5 (2004.11.25)

Vol.6 (2004.12.2)

Vol.7 (2004.12.9)

Vol.8 (2004.12.16)

Vol.9 (2004.12.23)

Vol.10 (2005.1.13)

TOPへ

Vol.11 (2005.1.27)

Vol.12 (2005.2.10)

Vol.13 (2005.2.24)

Vol.14 (2005.3.10)

Vol.15 (2005.3.24)

Vol.16 (2005.4.7)

Vol.17 (2005.4.21)

Vol.18 (2005.5.19)

Vol.19 (2005.6.2)

Vol.20 (2005.6.16)

TOPへ

Vol.21 (2005.6.30)

Vol.22 (2005.7.14)

Vol.23 (2005.7.28)

Vol.24 (2005.8.11)

Vol.25 (2005.9.1)

Vol.26 (2005.9.15)

Vol.27 (2005.9.29)

Vol.28 (2005.10.13)

Vol.29 (2005.10.27)

Vol.30 (2005.11.10)

TOPへ

Vol.31 (2005.11.24)

Vol.32 (2005.12.8)

Vol.33 (2005.12.22)

Vol.34 (2006.1.19)

Vol.35 (2006.2.2)

Vol.36 (2006.2.16)

Vol.37 (2006.3.2)

Vol.38 (2006.3.16)

Vol.39 (2006.3.30)

Vol.40 (2006.4.13)

TOPへ

Vol.41 (2006.4.27)

Vol.42 (2006.5.25)

Vol.43 (2006.6.8)

Vol.44 (2006.6.22)

Vol.45 (2006.7.6)

Vol.46 (2006.7.20)

Vol.47 (2006.8.3)

Vol.48 (2006.8.24)

Vol.49 (2006.9.7)

Vol.50 (2006.9.21)

TOPへ

Vol.51 (2006.10.5)

Vol.52 (2006.10.19)

Vol.53 (2006.11.2)

Vol.54 (2006.11.16)

Vol.55 (2006.11.30)

Vol.56 (2006.12.14)

Vol.57 (2007.1.18)

Vol.58 (2007.2.1)

Vol.59 (2007.2.15)

Vol.60 (2007.3.1)

TOPへ

Vol.61 (2007.3.15)

Vol.62 (2007.3.29)

Vol.63 (2007.4.12)

Vol.64 (2007.4.26)

Vol.65 (2007.5.17)

Vol.66 (2007.5.31)

Vol.67 (2007.6.15)

Vol.68 (2007.6.28)

Vol.69 (2007.7.12)

Vol.70 (2007.7.26)

TOPへ

Vol.71 (2007.8.9)

Vol.72 (2007.8.30)

Vol.73 (2007.9.27)

Vol.74 (2007.10.12)

Vol.75 (2007.10.25)

Vol.76 (2007.11.8)

Vol.77 (2007.11.22)

Vol.78 (2007.12.6)

Vol.79 (2007.12.20)

Vol.80 (2008.1.17)

TOPへ

Vol.81 (2008.1.31)

Vol.82 (2008.2.14)

Vol.83 (2008.3.6)

Vol.84 (2008.3.20)

Vol.85 (2008.4.3)

Vol.86 (2008.4.17)

Vol.87 (2008.5.15)

Vol.88 (2008.5.29)

Vol.89 (2008.6.12)

Vol.90 (2008.6.26)

TOPへ

Vol.91 (2008.7.11)

Vol.92 (2008.7.24)

Vol.93 (2008.8.28)

Vol.94 (2008.9.11)

Vol.95 (2008.10.9)

Vol.96 (2008.10.23)

Vol.97 (2008.11.6)

Vol.98 (2008.12.4)

Vol.99 (2008.12.18)

Vol.100 (2009.1.22)

TOPへ

配信予定は予告なく変更する場合があります。

無断複写・転載禁止
バックナンバー
発行 河合楽器製作所