意美音メルマガVol.24
ポップミュ−ジックにおけるギタ−(1)

こんにちは。夏真っ盛りですね。暑いです。
でも、暑いからといってエアコンの効いた部屋に閉じこもってばかりいてはダメですよー。こういう時こそ、夏を感じ、満喫する時なのです。そして、夏を満喫すればするほど、夏の終わりは切ないものです。
皆さんも海に沈む夕日を見ながら哀愁に浸り、泣いちゃったりした思い出はありませんか?

さて、今回から「ポップミュージックにおけるギター」に関するコラムをシリーズでお届けいたします。
なんで、いきなりギターなのか?、と思われる方もおられるでしょう。が、ギターと哀愁とは切っても切れない関係があるのです。

なぜなら、ギタープレイとはブルースフィーリング。すなわち人生の喜怒哀楽、特に哀愁を奏でることに他ならないからです。

■哀愁のギターとは?

エレキ・アコギを問わず、ポップミュージックにおけるギタープレイの元をたどると、黒人ブルースにたどり着きます。

ブルースとは、奴隷としてアメリカへ連れてこられた黒人たちが日々の生活における悲しみやささやかな楽しみをギターの3コードにのせて歌ったものです。

ブルースはその後ジャズやロックンロールへと変化し、ハードロック、パンク、ニューウェーブを通過して、現在のポップミュージックへとたどり着きました。

しかし、音楽的には変化しつつも、ギタープレイの本質は全くといっていいほど変化していません。
その本質こそがブルースなのです。人生の哀愁を奏でる楽器として、ギターは最も適していると言って過言ではないでしょう。

というわけで、海に沈む夕日を見ながら哀愁に浸りつつ聴けば、流す涙もさらに倍!というオススメ泣きのギターナンバーのご紹介。

■泣きのギターが聴けるオススメ曲『サンセット』

ゲイリー・ムーアによる泣きのギターインストナンバー。
70年代からコラシアムII〜シン・リジイ〜ソロと伝説的バンドを渡り歩き、その後ソロとして現在まで第一線で活躍している孤高のギタリストです。

彼は、60年代後半にクリームや初期フリートウッド・マックなどのブリティッシュブルースに影響を受け、70年代にはジャズ・フュージョンに接近していたこともあり、ブルースフィーリングの泣きのギターと洗練されたコード進行とのマッチングが見事なナンバーです。

特に、一つ間違えば演歌になるところをギリギリの線で回避したかのようなテーマのメロディが素敵すぎます。タイトルもこの時期にピッタリ。

基本的にゲイリー・ムーアという人はハードロックやヘビメタというジャンルにおける超絶ギタリストというイメージがあり、しかもルックスが強烈(顔がコワイ)なので、ちょっと引いてしまう方もおられると思いますが、そんな先入観は捨てて、是非ご一聴を。

■おすすめCDその1
☆コージー・パウエル/ヴェリー・ベスト・オブ・コージー・パウエル
(発売元:ユニバーサル インターナショナル 品番:UICY-2591)
7曲目にゲイリー・ムーアのペンによるサンセットを収録。フュージョンチックなバッキングに乗って泣きのギターを弾きまくり。

■おすすめCDその2
☆ゲイリー・ムーア/ロッキン・エヴリ・ナイト(Live in Japan)
(発売元:東芝EMI 品番:TOCP-53263)
サンセットは8曲目。フリーテンポによるシンセストリングスとギターのみのアレンジ。泣きの度合に関してはこちらの方が高いかも。

★今号の意美音はいかがでしたか?皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。

★次号の配信日は、9月1日(木)です。


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