意美音メルマガVol.40
スタッカートの語源って?

お急ぎの方

こんにちは。新年度が始まりましたね!

4月から新しい生活を始められた方もそうでない方も意美音メルマガでちょっとコーヒーブレイクしてみてね。

さて今号は、意美音サイトに寄せられたご質問にお答え致します。


ご質問コーナー!

子どもにスタッカートの語源について聞かれました。

「ラ・ヴォーチェ」の意味を知りたい。

「アンティフォナーレ」という音楽用語について調べています。


質問
子どもにスタッカートの語源について聞かれました。調べましたが分かりません。もし分かったら教えて下さい。

答え
もともと「staccato」はイタリア語です。意味は「断音」「ばらばらに」「分ける」などです。ですのでイタリア語の意味そのものを使用していると思われます。

スタッカートは約400年くらい前、音楽の歴史区分ならバロックの時代に使いはじめられました。

音楽用語や記号はバロックの時代になって発展してきましたが、それは特にイタリアでオペラが誕生し、その中でさまざまな表現を要求探求し、その表現を表すためにイタリア語が使われたためです。

今日でもイタリア語が広く使われるのはそのためです。ただ、語源をさらにさかのぼればラテン語やギリシャ語といった古代の歴史にさかのぼる必要がありますのでその点はご容赦を。

ちなみに日本では「スタッカート」「スタカート」の呼び名がありますが、「スタッカート」はイタリア語をそのまま読んでいて、「スタカート」はアメリカ経由の英語的読み方です。
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質問
「ラ・ヴォーチェ」の意味を知りたい。

答え
ヴォーチェはイタリア語で「声」「音色」「鳴き声」などの意味。

イタリア語の場合女性名詞に冠詞として「la」がつきます。男性名詞の場合は「il」がつきます。

ヴォーチェは女性名詞なのでLaがついて「ラ・ヴォーチェ」となります。

現在はそれ以外に広く解釈されて使用されているようです。
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質問
「アンティフォナーレ」という音楽用語について調べています。
V.ネリベルという作曲家による「アンティフォナーレ」という楽曲が存在し,意味は「交唱」となっています。
宗教曲の用語のようですが,詳しいことを知りたいと思います。

答え
「アンティフォナーレ」は、キリスト教の「聖務日課」のことで、その際に奏される音楽にも転用して用いています。

「聖務日課」というのは、宗教儀礼において通常日課として行っている勤行です。例えば朝の勤め、昼の勤めなど。仏教でも行われています。

その際に使われる音楽(声楽が中心)のことを転じて音楽の名称としても使用しています。

ちなみにこれ以外の特別な時の音楽としては、例えばレクイエムなんかがあります。「交唱」は、合唱が2つに分かれ、Aグループが先に歌って、それに答えるようにBグループが歌うもの。時にはいっしょに歌います。

それと似たものに「応唱」があります。これはソロ+合唱の形態。ソロで歌いそれに答えるように合唱が歌うもの。

ネリベルの曲では聖務日課の曲を交唱で演奏される、ということではないでしょうか。
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◇今号の意美音はいかがでしたか? 今後もメルマガでお答えしていく予定ですので、ご期待くださいね。

次号は、4月27日(木)配信の予定です。

皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。
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