こんにちは〜、ごきげんいかがですか?
日に日に増す寒さと並行して、街路樹には落ち葉が目立つようになってきました。
冬はもうすぐそこまで、来ていますね。
前回号で紹介した、「ショパン国際ピアノ・コンクール」の結果が発表されました!
18ケ国から総勢80人の若手ピアニストたちが競ったコンクール。優勝を手にしたのは、地元ポーランドのラファウ・ブレハッチさんでした。
日本人では4位に関本昌平さん、山本貴志さんが入賞を果たしました。
おめでとうございま〜す!
さて、引き続き「のだめ カンタービレ」と共にお送りするクラシックへの近道。今号は、クラシック音楽を生で聴いてみよう! をテーマに、コンサートの選び方や、コンサート会場でのマナーなど、初コンサートで失敗しないための、お役立ちアドバイスをお届けします。
■意美音的“クラシックへの近道"
7)コンサート選びに、マニュアルなんてナシ!
「のだめカンタービレ」で、クラシックに興味を持ち、CDを聴き始めたなら、次は思いきって、コンサートに行ってみよう! といきたいところ。とはいっても、コンサートって色々あって、価格や楽曲もさまざま。どれがいいのか? どう違うのか? な〜んて全然わかんないよね〜。
ですが、意美音流の選択肢は、もっと自由で単純でOKだと考えます。例えば、こんな選び方はどうかな? 是非参考にしてみてくださいっ。
◎知ってる楽曲があるコンサートを選ぼう
あの有名なべ−ト−ベンの「運命」でもいいし、「音楽の時間に聴いたことある〜」という程度の楽曲でも十分。R☆SのCDを聴いた方は、ぜひその楽曲を演奏するコンサートを選ぼう。
多少なりとも知っていればこそ、始めて聴く生演奏とCDとのスケールの違いにも気付くし、第一に、知っている=楽しめる、という事につながっていきます。
◎背景を知って気持ちを共感しよう
例えば、ショパンの「革命」は、どういう経緯で作曲されたのか? そんな部分を予習すると、曲の解釈がしやすくなりますよ。
ショパンが音楽の都ウィ−ンで活動していた時、故郷ポーランドのワルシャワが、ロシア軍に占領されてしまいます。愛する祖国に残した家族を思うやり場のない気持ちが、あの激しい「革命」の旋律を生みました。
そう分かると、とてもすんなり受け入れられるはずです。
◎標題音楽から曲のイメージをつかもう
「のだめカンタービレ」に登場した楽曲の中にもありましたが、標題音楽とは、曲の内容を示す題名や説明文が付いている音楽のこと。
例えばビバルディの協奏曲には、春・夏・秋・冬の題名がついた「四季」という曲があり、「春」は弾むような旋律、「夏」は小鳥が鳴くように、とおおよその想像をつけて聴くことができますね。
また、べ−ト−ベンの「田園」には、「田舎に着いた時の晴ればれとした気分」といった標題(説明文)が各楽章ごとにつき、曲のイメージを知ることができます。
ですから、知らない曲ばかりで困ったら、「寝ちゃうといけないから、楽しそうな曲を選ぼう」な〜んて風に、標題を参考にするのもいいと思います。
◎身近なところからスタートしよう
高価なお金を出して、有名なコンサートに行くことだけが、素晴らしい訳では決してありません。身近な場所で開催される手頃なコンサートでも十分素晴らしいですから、存分に楽しめるはずです。
「のだめカンタービレ」な気分で、音大の学園祭をのぞいてみるのも賢い方法かもしれませんね。
普段は気にも留めていなかったコンサート情報に、チョッピリ気を配ってみると、意外にも多くのコンサートが、身近で開催されている事に気づかされます。
規模は大小ありますが、演奏を披露する団体やグループは、どの地域にもたくさん存在しますし、チケットだって1000円程度〜あります。始めの一歩は、手の届く範囲から挑戦してみよう。
◎ほかにも、好きな作曲家がいる、友人が演奏する、学んでいる楽器がある、イケメン指揮者が気になるなど、理由は何でもいいんです。
大切なのは、生の演奏を自分の耳でしっかり聴いて、そこから何でもいいから、自分なりに感じ取ることです。
■意美音的“クラシックへの近道"
8)マナーを心得た、優秀な観客になろう
会場の雰囲気を、守るのも乱すのも、全ては、会場に集まった個々のマナーが、大きく左右しちゃう。
演奏者も観客も、このコンサートを楽しみに集まったのだから、お互いに、「今日はいいコンサートだったな〜」と思えるよう、最低限のマナーは心得ておきたいですね!
◎演奏を妨げる音に対しての配慮を
基本的なことだけど、最も重要なこと。演奏を妨げる余分な音を発することは、絶対に避けたいですね。
咳きやくしゃみなどはともかく、携帯電話や時計のアラーム、ガサガサとなる紙袋、倒れやすい傘など、消すことができる騒音は、事前にシャットアウトしておきましょう。
◎時間に余裕を持って出かけよう
始まる間際にドタドタとなだれ込むのは、あまりお行儀がいいとは言えないよねっ。余裕をもって会場入りし、プログラムに目を通すなどの、万全の体勢で望みたい。
◎演奏中は席を立たない
全てのコンサートに該当する事ではないが、基本的には、演奏の途中で席を立つと、周囲の人はもちろん、演奏者の雰囲気も乱れますから避けましょう。お手洗いなどは、先に済ませておきたいものですね。
◎服装は?
気になる服装ですが、「正装で」という指定がなければ、普段着で問題ありませんよ。ゆったりとリラックスした普段の自分で聴いてみましょう。
★「のだめカンタービレ」情報
二ノ宮知子さん公式ホームページ
◇今号の意美音はいかがでしたか?
次号はナント「のだめカンタービレ」の著者二ノ宮知子先生から届いた、意美音読者に向けたメッセージを公開します。
ぜひ、お楽しみに〜。
★次号の配信日は、11月10日(木)です。
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発行 河合楽器製作所