意美音メルマガVol.17
忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ(3)

こんにちは。間近に迫ったGWまであと少し、休日のプランは立てました?ロング休暇が望める今年は、レジャーの予定がテンコ盛りなのでは?!
今年は5月2日が一番摘み茶の「新茶」が出回る八十八夜。新茶を飲むと、一年間を無病息災で過ごせると言われます。寒い冬を耐え抜いた、若葉が放つ高い香りと澄んだ緑に心映して、自分を見つめ直すティータイムも、プランに加えてみませんか?

<内容>お茶の作法、雅楽について

新茶ブレイクの前に、新茶の効能をチェックしましょう!
新茶には、よく知られる茶の成分「カテキン」と、うまみの素となる「テアニン」が豊富。これら成分が、抗菌効果や免疫力アップを促して、強い体に導いてくれるのだ。
来客が増えるGWは、ぜひ新茶をもてなしてあげたいですね。

◆お茶の作法◆
○和室の場合、お盆でお茶をテーブルまで運び、客前でお盆を畳の上に置いてお茶を出す。
○洋室の場合、お盆でお茶をテーブルまで運び、客前でお盆をテーブルの上に置いてお茶を出す。

○お茶には、茶托をつけましょう。
○茶托は初めからセットせず、客前まで運んだら、お盆の中でセットして出す。
○絵柄がある器は、客前に運ぶまでは自分側に、客前に来たら絵柄を客に向けて出す。
○お客様から見て、お茶は右側、お菓子は左側に出す。

正しいお茶の出し方をマスターして、楽しいひと時を演出しましょう。

◆雅楽について◆

ところで、GW、音楽鑑賞を楽しむ予定の方は多いはず。先日、世界で最も美しい歌声と評されるソプラノ歌手のサラ・ブライトマンさんと、二胡奏者のチェン・ミンさん、雅楽の東儀秀樹(とうぎひでき)さんが共演する貴重なステージがありました。

和楽器の中でも、「雅楽」はとりわけ奥深い歴史を持っているのに、接する機会が少なく、一般的ではありません。そんな、知られざる「雅楽」の世界を、今号と次号の2回に渡り、触れてみたいと思います。

「雅楽(ががく)」っていったい何?まずは、そんな所からいきましょう!
雅楽は、日本に伝わる最も古い音楽と舞いで、日本の宮廷音楽として継承されてきました。
豪華な装束や面をまとった特徴的な舞いと、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)を中心にした独特の旋律からなる音楽で、心洗われる不思議な空気を醸し出します。

ですが、宮中行事に参加しない一般人が接する機会はほとんどなく、国立劇場の定期雅楽公演や、大阪四天王寺・明治神宮・伊勢神宮・春日大社などの大祭など、限られた場所だけ。雅楽を体感できるチャンスはきわめて希少なのです。

雅楽には、合奏だけの「管弦」と、合奏+舞いの「舞楽」とがあります。
舞楽の舞いには、中国・東南アジアの系統(唐楽)を引く「左方」と、朝鮮半島の系統(高麗楽)を引く「右方」があり、装束の色も「左方」は赤系、「右方」は緑・青系とで異なります。

合奏の楽器については、次号で詳しく紹介しますので、ご期待ください。
また、雅楽の荘厳な雰囲気を味わえる音楽教室もあります。興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

さて、歴史ある雅楽の世界。何とな〜く分かったかな?
まだまだ!という方は、「From 雅楽」な日常語で、グーンと身近に雅楽を感じてみて。

○千秋楽(せんしゅうらく)
雅楽では、最終日に演奏される曲名が「千秋楽」だった。そこから、相撲や芝居の世界でも最終日を千秋楽というようになった。

○打ち合わせ
管弦は、管楽器と打楽器からなる。管楽器が音を出したあと、打楽器がこれに加わり音合わせをしていた。打が(後から)合わせる=「打ち合わせ」となった。

○ろれつ
雅楽には、「呂(ろ)」と「律(りつ)」の2音階があり、呂と律がもつれる(上手くいかない)ということから、「ろれつが回らない」となった。

○左ぎっちょ
右手にギッチョウという撥(バチ)を持って踊る曲を、間違えて左手に持って踊ってしまった舞人がいて、左にギッチョウ=「左ギッチョウ」となった。

★次号の配信日は、5月19日(木)です。

◎意美音スプリングキャンペーン実施。是非ご友人にご紹介下さい!詳細はホームページで。

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