意美音メルマガVol.33
伊ボローニャのグルメな旅

Ciao! Come sta?
こんにちは、ごきげんいかが?

日本中がクリスマス色に彩られて、あとは本番のクリスマスを待つのみですね。クリスマスの計画は準備万全ですか?

今号の「音楽イタリア紀行」は、北イタリアの都市・ボローニャを紹介しながらのオペラな時間をおたのしみ下さい。


音楽イタリア紀行

北イタリアの中都市・ボローニャは、古くは世界で屈指の繁栄を誇る大都市でした。現在もその面影を残すのが、ボローニャ中央駅。イタリア各地を結ぶ重要な接続地点で、ヨーロッパで最も大きな駅のひとつです。

街の中心にあるマッジョーレ広場の周辺には、聖堂、宮殿、ヨーロッパ最古の大学など、長い歴史を感じる建物が集中しています。またアーケード(ポルティコ)の街としても有名で、ボローニャの旧市街地は、世界遺産に認定されています。

さらに、有数の食材産地も有しており、チーズ、ハム、ワインなど、世界的なグルメブランドの宝庫。イタリアでは、一番食べ物が美味しい都市などといわれることも。そして、いわゆるミートソース(ボロネーゼ)の発祥の地でもあります。

このボローニャと、深い関わりを持つ作曲家に、ジョアッキーノ・ロッシーニがいます。

「セビリャの理髪師」や「ウィリアム・テル」など、生涯に39作品の歌劇を作曲したロッシーニは、大作を驚きの早業で仕上げてしまう天才作曲家として有名。イタリア国民からの人気も絶大でした。

名声を手にしたロッシーニですが、1829年8月3日、「ウィリアム・テル」のオペラ座初演を最後に、突然、約20年の音楽生活に終止符を打ちます。そして、彼が選んだ第二の人生の舞台こそ「ボローニャ」なのです。

驚くことに彼は、この地で"グルメな日々"を過ごすことを選択。自らレストランを経営して、美食家を満足させる事に力を注ぐだけでなく、高級食材「トリュフ」を掘り当てるために、豚の飼育にまで手を広げました。

彼が音楽の世界から引退した理由は、才能の枯渇でも、色恋沙汰でもなく、新しい食の世界と真剣に向き合いたかったのではないでしょうか?

彼が考えた料理「トゥ-ルネド・ド・ブフ・ロッシーニ」*が、現在もなお、フランス料理のメニューとして存在している事実が、美食を追求した彼の、真剣な志をうかがわせます。

* ロッシーニ風牛ヒレ肉のフォアグラ添えのこと

音楽とキッパリ縁を切ったロッシーニ。音楽界から忘れさられる時期もありました。しかしながら、1970年代になって再評価の動きが起こります。こうした動き(ロッシーニ・ルネッサンス)の発信源ともなった、「ロッシーニ・オペラ・フェスティバル」は、ロッシーニ生誕の地「ペ-ザロ市」で毎年行われています。

音楽界に、料理界にと、多大な影響を与えた彼が残した言葉、

「人生とは食べ、愛し、歌い、消化する」

は、まるで、彼の人生そのものを象徴しているかのようです。


簡単イタリア語レッスン
カンパ〜イ!

あと2日でクリスマス。さらに、忘年会、お正月、新年会…と、この時期、口にする機会が増えるのが「カンパ〜イ!」の掛け声。

せっかく盃を酌み交わすなら、楽しくワイワイやらなきゃ損ソン。イタリア人に習って、陽気な乾杯を演出してみては?

ではいきます...
Salute! (サルーテ!)
カンパ〜イ!

イタリアでは、親しい友人や家族と過ごす、楽しい食事の時間をとても大切にしています。今日のひと言は、そんな場面で聞かれる「乾杯」です。

Salute(サルーテ )には、"健康を祈って"という願いも込められています。
今日は朝からとても冷えますが、風邪などひかぬようご自愛下さい。

◇今号の意美音はいかがでしたか? 次号の配信日は、来年1月19日(木)です。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。
info@imion.jp


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