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カワイグランドピアノの歴史

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こんにちは。


今年はカワイグランドピアノの最高峰「Shigeru Kawai」が誕生してちょうど10年という記念の年。


そこで今回は、カワイグランドピアノの歴史や背景についてお話しします。


  1. Shigeru Kawaiとは
  2. カワイグランドピアノの誕生
  3. 戦後のカワイ
  4. ピアノ生産の合理化と近代化
  5. カワイコンサートのスタート
  6. EX誕生
  7. Shigeru Kawai誕生


現在、カワイグランドピアノの最高機種である「Shigeru Kawai」。


このグランドピアノは、多くの点で特別なピアノといえます。


響板づくりには時間を惜しまず長い歳月をかけ、独自開発したウルトラ・レスポンシブ・アクションには新素材を随所に採用。


さらには、世界トップレベルのコンサートチューナーが最終調整・整音作業を担当するなど、最高級グランドピアノであるための「特別」が集約されています。


まさにカワイが持てる最高の素材、技術、感性のすべてが注がれ完成したプレステージ・モデルです。


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カワイグランドピアノが誕生したのは、1928年(昭和3年)のこと。


河合小市が「この手で世界一のピアノをつくりたい」という理想を胸に「河合楽器研究所」を設立した翌年でした。


その名も「平台1号」。


小市独自の設計により、当時の技術の粋を結集させて作られたこのグランドピアノは、小型ながら豊かな音量とやわらかな音色を持ち合わせていました。


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終戦を迎えたカワイでは、バラック同様の工場と資材不足という困難の中、戦後初のグランドピアノ「500号」を製作。


その後も「600号」「750号」「800号」と次々に新しいグランドピアノを発売しました。


1952年に発売された「800号」は、カワイとしては初めてのフルコンサートピアノ。


象牙鍵盤、漆塗装のスケールの大きなピアノでした。


この頃のピアノ生産台数は、アップライトが1日1台から1.5台、グランドが月4,5台程度。


小市自身が出荷前の最終チェックを行い、納得しなければ決して出荷することはありませんでした。


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1955年(昭和30年)、初代社長河合小市の逝去により二代目社長に河合滋(前会長)が就任。


カワイピアノの生産における合理化と近代化が図られ、またピアノの一貫生産を目的とした大規模な舞阪工場を建設しました。


そして1970年、独特の「カワイトーン」にさらに磨きをかけた「KGシリーズ」を発表。


カワイグランドピアノの主力商品として、長く愛されることになります。


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1971年、カワイは音楽文化の普及とカワイピアノの魅力をより広範に伝播することを目的として「カワイコンサート」をスタート。


これを機にピアニストが望む音を模索していきました。


そうして生まれたのが、ピアニスト向けに設計された「GSシリーズ」。


新しい感覚と新たな設計によるグランドピアノが誕生したのです。


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1977年(昭和52年)、創立50周年を機にカワイではグランドピアノのいっそうの品質向上を図るプロジェクトが開始されました。


1980年には、グランドピアノ専門工場としては世界最大規模の竜洋工場が完成。


最先端の試験研究設備を備えるとともに、創業時からの精神を受け継ぎ、熟練工によって組織される手づくり工程「原器工程」を併設しました。


そして新工場開設の1年後には、世界一のピアノづくりをめざすカワイを象徴するフラッグシップモデル「EX」が生まれたのです。


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著名な国際ピアノコンクールで活躍するEX。


その流れをくみ、さらに性能をアップさせて、その後も「RXシリーズ」などが続々と登場。


そして1999年、新たな名器「Shigeru Kawai」へと続きます。


最高の性能を希求する無垢な思いから生まれたShigeru Kawaiグランドピアノ。


その思いは内外のピアニストや音楽評論家諸氏から高い評価を得てもなお、より高い品質を目指すあくなき向上心や探求心として生き続けています。


「新たな頂点を目指す」この姿勢こそ、創業時から受け継がれてきているカワイスピリットといえるでしょう。


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