意美音メルマガVol.25
ポップミュージックにおけるギター(2)

こんにちは。
とうとう今年の夏も終わってしまいましたね。皆さん、夏を満喫できましたか?

■今日は「防災の日」

昔より“地震・カミナリ・火事・おやじ"と言うように、天災はいつ・どこでやってくるか分かりません。
特に最近多発している地震や、猛暑・台風・落雷などなど。
天災を防ぐことはできませんが、もし遭遇した時のために自分の身は自分で守るという心構えを日々忘れずに身につけておいていたいものですね。

ところで、このところ毎日のように世界各地で起こっている天災・人災のニュースを見る度に思うことがあります。災害に遭われた方やその関係者の方を思う「悲しい」気持ちと、その災害に勇気をもって立ち向かおうとする人々が必ずそこにいることへの「嬉しい」気持ちです。

互いに助け合う姿、海外から無償の気持ちで駆けつける人々、人間は愚かで弱いものだなあと痛感する一方で、愛すべきものなのだなぁと確信します。

■音楽の持つ力

かつてジョン・レノンは、ベトナム戦争や民族紛争で何十万人の人間が命を落としていたその時代に、音楽の力で世界平和を勝ち取ろうと本気で思っていました。
80年代には、世界の貧困に苦しむ人の為、世界規模のチャリティイベント「ライブ・エイド」が開催されました。そこに集まったミュージシャンや観客たちは、多分その音楽の力を信じていたのだと思います。
そのライブエイドから20年後となる今年7月、アフリカの貧困に苦しむ人々を救う為に、ライブ8(エイト)が開催され、ロンドンや日本など世界の9都市で同日開催されました。

皆さんも、今この混沌とした現代に、人種や民族・宗教の垣根を越えることのできる唯一のもの、音楽の持つ力をもう一度信じてみてはいかがでしょうか?
誰も、現実離れした理想主義者などとジョン・レノンを笑う資格はないのです。しかし「世界平和の為に…」などと大きなことを言う必要もありません。
J-POPでもクラシックでもジャズでも演歌でも何でもいいのです。音楽を演る人間はただ純粋にそして本気で演るべきだと思います。その本気のエネルギーで何かが変わっていくことを期待しても良いのではないでしょうか。

■今回のオススメナンバー

ライブ8で、イギリスのある伝説的バンドが奇跡の再結成を果たしました。ピンク・フロイドの創始者であり25年もの間バンドと袂を分かっていたロジャー・ウォーターズがオリジナル“ピンク・フロイド"としてステージに立ったのです。
60年代中ごろにサイケポップバンドとしてスタートしプログレッシブロックの代表的怪物バンドも、今では皆おじいさん。年相応にロックを演奏する姿もまたステキですよね。

♪クレイジー・ダイアモンド(第1部)
ピンク・フロイドのアルバム「炎〜あなたがここにいてほしい〜」の1曲目に収録されているナンバーです。曲自体かなり長いのですが、充実の演奏とドラマチックなアレンジで長さを全く感じさず、一気に聴くことができます。
ハイライトは、なんといってもイントロの静かなシンセに絡んで何気なく始まるデイヴ・ギルモアの泣きのギターソロ。
素晴らしいトーンとフレージング、そして心を揺るがすビブラート、泣けます。本当に泣けます。ギターがむせび泣いてます!

このアルバムは、ピンク・フロイドの初期の中心メンバーで、精神に異常をきたし脱退してしまったシド・バレットに捧げられたもので、アルバム自体メロウで穏やかな哀愁が漂っています。

■おすすめCD情報!

☆ピンク・フロイド
炎〜あなたがここにいてほしい〜
(発売元:東芝EMI 商品番号:TOCP65560)
ライブ8では、4曲目「あなたがここにいてほしい」が演奏されました。

9月に入りこれからは一雨一雨と涼しくなっていきます。
皆様、体調にはくれぐれも気をつけて下さい。では、また。

★今号の意美音はいかがでしたか?
皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。

★次号の配信日は、9月15日(木)です。


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