意美音メルマガ88
音大に入学するには 第1回

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こんにちは。

音楽を愛する読者のみなさんの中には、自分の子どもはぜひ音大へ・・・と考えている保護者の方や、将来音大にいきたい!とお考えの方がいらっしゃることでしょう。そこで今回は、東京音楽大学准教授の小高明子先生に、音大を目指す前に知っておきたい心構えについて伺いました。

  1. 音大受験するのは
  2. 音大受験の流れ
  3. 小高明子先生プロフィール

音大受験するのは

ピアノでいうと、3、4歳からレッスンを始めているお子さんが多いです。小学校2、3年にもなると、教師には力のある生徒さんのおおよその見当が付いてきます。そのような方で、本人が強く希望し、保護者の方の協力も得られることができるのなら、音大への受験に向けて頑張っていただければ良いと思います。

しかし、音大を卒業した後は、いばらの道だということもよく考えて志望しなければいけません。音楽の道は、後の就職がとても大変です。有名な音楽家になられた方でも、なかなか高収入には結びつかないのが現実です。女子に比べて就職の門戸の狭い男子に関しては、一層慎重になることが必要ですね。

音楽が大好きならば、趣味で続けるという選択もあります。それでもどうしても専門的な学問を身につけたいという強い意志が、音大受験には何より大切です。
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音大受験の流れ

小学生の間は最低限必要な技術を身につける時期。6年生までに音楽の基礎をたたき込みます。中学生時代は少しゆるめる時期。部活などで忙しくなることもありますし、今後も音楽を続けていくのか自問自答をする機会にするといいでしょう。そして、本気で音楽を続けたいとなると、高校受験にさまざまな選択肢が出てきます。

  1. 普通高校へ進学してから音大を目指す。
  2. 地元の音楽高校へ進学する。
  3. 東京の音楽高校へ進学する

の3つの選択肢です。

地元に音楽高校がある場合は良いのですが、ない場合や、音大の付属高校への進学を希望するのなら、どうしても東京の音高へ行くことになります。音高で学べば、より早い時期から専門的な勉強ができるというメリットがありますが、15歳で親元を離れるためさまざまなデメリットも生じてきます。

まだまだ精神的にも成熟していないので、つい遊んでしまって勉強がおろそかになる子も実際にはいます。そのため、学校ということよりも、勉強だけでなく生活面も指導してくれ、精神面もフォローしてくれるような信頼のおける先生を選ぶことが重要です。

また音高に進学すると、万一音楽が嫌になったり、自分に才能がないと思ったりしたときに、方向転換が難しいということもあります。高校の3年間で、子どもたちはとても成長するもの。大切なこの時期に自分の進路をよく考え、それから音大を目指しても決して遅すぎることはないと思います。
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小高明子先生プロフィール

静岡県浜松市出身。桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業。桐朋学園子供のための音楽教室助手。南青山幼児音楽研究所講師を経て、現在東京音楽大学および付属音楽教室、付属高校の准教授を務める。全日本ピアノ指導者協会、日本ピアノ教育連盟、日本演奏連盟会員。数々のコンクールの審査員を務めるかたわら、各地で行っているアドヴァイスレッスンは高評を博している。
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今回の内容はいかがでしたか? 次回は、音大の選び方、音大を目指す人への耳よりアドバイスなどを伺います。どうぞお楽しみに。

あなたからのご意見・ご感想・リクエストをお待ちしております。
info@imion.jp

次回配信:6月12日(木)


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