意美音メルマガVol.20
忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ(6)

こんにちは。早くも6月は1年の折り返し地点! そして本格的な雨のシーズンでもあります。

雨の風情も嫌いじゃないけど、毎日続くのは困りものですね。雨天はできるだけ避けたい外出だけど、行かねばならない時だってある!

今回が最終回となる、「忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ」の最後は、そんな「玄関先での礼儀作法」で締めくくります!

<内容>玄関先での礼儀作法、琴&箏(そう)

■玄関先での礼儀作法■
コートや合羽などは、玄関前で脱ぐ。ストールは、洋服の上に羽織った時は脱がなくてよいが、着物に用いた時は脱ぐ。

靴は玄関を入ったら、正面を向いたまま脱ぎ、お尻を相手に向けぬよう、前向きのまま玄関にあがる。さらにお尻を向けないよう、斜め向きで膝をついて、靴をそろえ向きを変えながら、玄関の端のほうにおく。

手土産は、土が落ちる鉢植え、水が必要な生花、冷蔵が必要な野菜などは玄関で手渡す。

今回紹介した玄関先でのマナーはもちろん、和の作法のすべてには「けがれを持ち込まない!」という共通の考え方があります。

今回紹介の作法でいえば、ホコリのついたコートや土のついた野菜を持ち込まない事とか、お尻を向ける事のタブーなど、作法が意味していることが理解できるはずです。

■琴&箏(そう)■
現在日本では、琴も箏(そう)も、「琴(こと)」と表していますが、もともとは、別の楽器だったのです。

「琴」も「箏」も中国から伝わりましたが、琴はすたれてしまい、現在は雅楽の楽器に残る6弦の和琴などがわずかに残っているだけ。
現在目にするほとんどの琴は箏の流れを組むもので、「柱」を立てて音を調節する点が琴と大きく異なります。

箏の歴史は、江戸時代に「八橋検校」とよばれる盲目の音楽家が「調弦法(ちょげんほう)」という演奏法を考案。明治〜昭和初期には、「宮城道雄」という音楽家が洋楽の要素を取り入れた新奏法のよる箏曲を数多く作りました。

なかでも教科書にも登場する「春の海」は大変有名ですが、「春の海」や「さくらさくら」といった定番から、ポピュラ−音楽まで、琴の音楽ジャンルは結構広いんです。

そんな琴を実際に習うには、まず先生を探しましょう。先生との個人レッスンの場合、琴はたいてい1対1で学ぶ場合が多いようですが、音楽教室やサークルでは数人での場合が多いようです。

琴は高級車が買える高価なものありますが、練習用なら5〜6万ほど。購入先は、箏屋、和楽器店、デパートほか、教室の先生に相談するのもよいでしょう。琴には「生田流」と「山田流」という2つの流派があり、演奏の際、指にはめる爪の形が流派で異なります。

個人からグループまで体験教室も盛んですから、迷う前に気軽な体験から試してみるのも得策かもしれませんね。

★次号の配信日は、6月30日(木)です。

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