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カラヤン生誕100年 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。4月5日は偉大な指揮者ヘルベルト・フォン・カラ ヤンの誕生日です。生きていたら100歳。 そう、今年はカラヤンの生誕100年に当たる年なのです。 ヘルベルト・フォン・カラヤン(以下カラヤン)は、1908年、 オーストリアのザルツブルグで生まれました。音楽家の父の次 男として生まれたカラヤンは、幼少からピアノの神童と誉れ高 く、18歳になると名門のウイーン音楽アカデミーで学び、本格 的に指揮者への道を歩むことになりました。1929年にザルツブ ルグ・モーツァルテルム管弦楽団を指揮することによってデ ビュー。以後、1989年7月に故郷ザルツブルグで生涯を終える まで60年間、常に栄光に包まれ輝き続けた人生でした。 カラヤンの魅力は、ダイナミズムと繊細さを同時に追求する スタイルにあったといえます。また当時の同世代の指揮者とし ては異例なほどのレパートリーを持っていました。ベートーベ ンやブラームスなどのドイツロマン派の音楽はもちろん、ドイ ツ・オーストリア系の指揮者には珍しくイタリアオペラや北欧 の作品も得意だったとのこと。 ビジュアル的にもカラヤンは秀でています。ギリシャ系の血を 引いた掘りの深い横顔はうっとりするほど。小型ジェット機や スポーツカーを操るといった趣味も多くの人の注目を集めました。 常に多くの音楽ファンを魅了し続けたのは、人々に名演を聞 かせ続けたことにありますが、20世紀半ばから急速に発展した 音楽テクノロジーやビデオ、CDソフトの制作などを積極的に取 り入れたことにもあるでしょう。一瞬で消え去ってしまう音楽 を永遠に残すことに情熱を注いだカラヤン。「帝王」と呼ぶに ふさわしいまさに不世出の指揮者だったといえるでしょう。 カラヤンお薦めの一枚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●カラヤン/グレイテスト・ヒッツ ホルスト作「木星」から始まり、ビゼーの「カルメン」やチャ イコフスキーの「花のワルツ」、スメタナの「交響詩モルダ ウ」、ラヴェルの「ボレロ」など全21曲を収録。クラシックの 名曲ばかりを集めた一枚です。演奏はベルリン・フィルハーモ ニー管弦楽団。カラヤンの入門としてお薦め。 生誕100年に合わせてたくさんのCDが出ていますから一度CD ショップでチェックしてみてはいかがでしょうか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 意美音Q&A:『アナリーゼ』ってなんですか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アナリーゼとは、音楽作品の構造を分析するいわゆる楽曲分析 のこと。分析方法論は多種多様で、一般的には音を一つひとつ の原子になるまでばらしてから説明がつくように組み合わせを 論じていきます。古典的な方法としては、旋法や調、音域、リ ズムの種類とその頻度、和音の種類とその用法、楽曲全体の形 式などを分析します。
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