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 Ciao! Come sta?(こんにちは!ごきげんいかが?)

 日本中がクリスマス色に彩られて、
 あとは本番のクリスマスを待つのみですね。
 クリスマスの計画は準備万全ですか?

 今号の『音楽イタリア紀行』は、
 北イタリアの都市・ボローニャを紹介しながらの
 オペラな時間をお楽しみ下さい。

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●○◎○●    音 楽 イ タ リ ア 紀 行    ●○◎○●
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 北イタリアの中都市・ボローニャは、
 古くは世界で屈指の繁栄を誇る大都市でした。
 現在もその面影を残すのが、ボローニャ中央駅。
 イタリア各地を結ぶ重要な接続地点で、
 ヨーロッパで最も大きな駅のひとつです。

 街の中心にあるマッジョーレ広場の周辺には、聖堂、宮殿、
 ヨーロッパ最古の大学など、長い歴史を感じる建物が集中しています。
 またアーケード(ポルティコ)の街としても有名で、
 ボローニャの旧市街地は、世界遺産に認定されています。

 さらに、有数の食材産地も有しており、
 チーズ、ハム、ワインなど、世界的なグルメブランドの宝庫。
 イタリアでは、一番食べ物が美味しい都市などといわれることも。
 そして、いわゆるミートソース(ボロネーゼ)の発祥の地でもあります。

 このボローニャと、深い関わりを持つ作曲家に、
 ジョアッキーノ・ロッシーニがいます。
 『セビリャの理髪師』や『ウイリアム・テル』など、
 生涯に39作品の歌劇を作曲したロッシーニは、
 大作を驚きの早業で仕上げてしまう天才作曲家として有名。
 イタリア国民からの人気も絶大でした。

 名声を手にしたロッシーニですが、
 1829年8月3日、「ウイリアム・テル」のオペラ座初演を最後に、
 突然、約20年の音楽生活に終止符を打ちます。
 そして、彼が選んだ第二の人生の舞台こそ「ボローニャ」なのです。

 驚くことに彼は、この地で“グルメな日々”を過ごすことを選択。
 自らレストランを経営して、美食家を満足させる事に
 力を注ぐだけでなく、高級食材「トリュフ」を掘り当てるために、
 豚の飼育にまで手を広げました。

 彼が音楽の世界から引退した理由は、
 才能の枯渇でも、色恋沙汰でもなく、
 新しい食の世界と真剣に向き合いたかったのではないでしょうか?
 彼が考えた料理は、「トゥ−ルネド・ド・ブフ・ロッシーニ」(注)
 現在もなお、フランス料理のメニューとして存在している事実が、
 美食を追求した彼の、真剣な志をうかがわせます。
 (注:ロッシーニ風牛ヒレ肉のフォアグラ添えのこと)

 さて音楽とキッパリ縁を切ったロッシーニ、
 音楽界から忘れさられる時期もありました。
 しかしながら、1970年代になって再評価の動きが起こります。
 こうした動き(ロッシーニ・ルネッサンス)の発信源ともなった、
 「ロッシーニ・オペラ・フェスティバル」は、
 ロッシーニ生誕の地「ペ−ザロ市」で毎年行われています。

 音楽界に、料理界にと、多大な影響を与えた彼が残した言葉、
 「人生とは食べ、愛し、歌い、消化する」は、
 まるで、彼の人生そのものを象徴しているかのようです。


簡単イタリア語レッスン
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今日のひとこと  ◆  「カンパ〜イ!」
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 あと2日でクリスマス。さらに、忘年会、お正月、新年会…と、
 この時期、口にする機会が増えるのが「カンパ〜イ!」の掛け声。
 せっかく盃を酌み交わすなら、楽しくワイワイやらなきゃ損ソン。
 イタリア人に習って、陽気な乾杯を演出してみては?

 ではいきます。
 「Salute! (サルーテ!)」
  カンパ〜イ!

 ※イタリアでは、親しい友人や家族と過ごす、
  楽しい食事の時間をとても大切にしています。
  今日のひと言は、そんな場面で聞かれる「乾杯」です。
  Salute(サルーテ )には、
  “健康を祈って”という願いも込められています。

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