意美音メルマガバックナンバー

意美音メルマガの配信は終了しております。
配信アーカイブ記事を公開中です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム 日本の音風景 (2)「群馬県&岐阜県/水琴窟(すいきんくつ)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 こんにちは。
 本格的な梅雨シーズン、いかがお過ごしですか?
 今号と次号の意美音は、前回号に引き続き、
 環境庁認定の「日本の音風景100選」から、
 季節にマッチした音の風景を取り上げます。
 今号はその中から、群馬県と岐阜県から選ばれた
 「水琴窟」を紹介します。

◆日本の音風景100選 「群馬県&岐阜県/水琴窟」◆

 みなさん、水琴窟ってご存じですか?
 水琴窟とは、日本庭園の巧妙な技法のひとつで、
 庭に配された蹲(つくばい)の下の地中に大きな瓶を仕込み、
 手水に使った排水の雫を瓶に落として、
 地中で水の幻想的な音色をつくり出し楽しむいうもの。
 その音色はまるで琴のようで、名前の由来ともなっています。

 水琴窟の音に耳を澄ませながら周りをよく見ると、
 虫の鳴き声、木々のざわめき、美しい月明かりなど、
 詫びさびの極地ともいうべき風流な世界が成立しています。
 まさに、音を風流として楽しむ日本ならではのフィーリング音楽!
 後世に残したい美しい日本の音風景です。

 しかしながら水琴窟は、昭和初期の繁栄を最後に、
 戦後は衰退の一途を歩みました。
 近年になって、ようやく見直され復活の兆しを見せているそうです。

 水琴窟は音風景100選に選ばれたもの以外にも、
 各地で発見されたり、新たに造られたりしています。
 雨が続くこの季節、人知れず土の中から、
 梅雨の雫で交響曲を奏でているかと思うと、
 耳を傾けてみたくなりませんか?

【群馬県の水琴窟】
 ○場所/
  群馬県多野郡吉井町岩崎2229
  創造学園大学 中山キャンパス内 (入場無料)
 ○アクセス/
 ・JR高崎駅から、群馬バス「高陽台行き」に乗り約15分、
  「水琴亭前」で下車し徒歩1分。
 ・車の場合は、上信越自動車道「吉井I.C」から5分。

【岐阜県の水琴窟】
 ○場所/
  岐阜県美濃市泉町1883
  旧今井家住宅 美濃資料館内(入場料:一般300円)
 ○アクセス/
 ・新岐阜駅から岐阜バス「八幡線」に乗り約1時間、
  「うだつの町並み通り」で下車し徒歩1分。
  名古屋駅・名鉄バスセンターから、
 ・岐阜バス(高速バス)「名古屋関・美濃線」に乗り1時間40分、
  「うだつの町並み通り」で下車し徒歩1分。
 ・JR岐阜駅から高山本線に乗り約40分、
  「美濃太田」で下車し、長良川鉄道に乗り換え約30分、
  「美濃市」で下車し徒歩10分。
 ・車の場合は、東海北陸自動車道「美濃I.C」から10分。



| 利用規約 |

掲載するコンテンツの複製、翻訳、翻案、公衆送信、出版、販売、貸与、改変などの行為を禁じます。
Copyright©2005 Kawai Musical Instruments Mfg. co.,Ltd. All rights reserved.

| ピアノ | ピアノレッスン | ピアノ調律 | 防音室 |