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☆★─────────────────────────────── コラム 「忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ(6)」 ───────────────────────────────☆★ こんにちは。 早くも6月は1年の折り返し地点! そして本格的な雨のシーズンでもあります。 雨の風情も嫌いじゃないけど、毎日続くのは困りものですね。 雨天はできるだけ避けたい外出だけど、 行かねばならない時だってある! 今回が最終回となる、 「忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ」の最後は、 そんな「玄関先での礼儀作法」で締めくくります! <内容> 玄関先での礼儀作法、 琴&箏(そう) ■玄関先での礼儀作法■ コートや合羽などは、玄関前で脱ぐ。 ストールは、洋服の上に羽織った時は脱がなくてよいが、 着物に用いた時は脱ぐ。 靴は玄関を入ったら、正面を向いたまま脱ぎ、 お尻を相手に向けぬよう、前向きのまま玄関にあがる。 さらにお尻を向けないよう、斜め向きで膝をついて、 靴をそろえ向きを変えながら、玄関の端のほうにおく。 手土産は、土が落ちる鉢植え、水が必要な生花、 冷蔵が必要な野菜などは玄関で手渡す。 今回紹介した玄関先でのマナーはもちろん、 和の作法のすべてには「けがれを持ち込まない!」 という共通の考え方があります。 今回紹介の作法でいえば、ホコリのついたコートや 土のついた野菜を持ち込まない事とか、お尻を向ける事のタブーなど、 作法が意味していることが理解できるはずです。 ■琴&箏(そう)■ 現在日本では、琴も箏(そう)も、「琴(こと)」と表していますが、 もともとは、別の楽器だったのです。 「琴」も「箏」も中国から伝わりましたが、 琴はすたれてしまい、現在は雅楽の楽器に残る6弦の和琴などが わずかに残っているだけ。 現在目にするほとんどの琴は箏の流れを組むもので、 「柱」を立てて音を調節する点が琴と大きく異なります。 箏の歴史は、江戸時代に「八橋検校」とよばれる盲目の音楽家が、 「調弦法(ちょげんほう)」という演奏法を考案。 明治〜昭和初期には、「宮城道雄」という音楽家が、 洋楽の要素を取り入れた新奏法のよる箏曲を数多く作りました。 なかでも教科書にも登場する「春の海」は大変有名ですが、 「春の海」や「さくらさくら」といった定番から、 ポピュラ−音楽まで、琴の音楽ジャンルは結構広いんです。 そんな琴を実際に習うには、まず先生を探しましょう。 先生との個人レッスンの場合、 琴はたいてい1対1で学ぶ場合が多いようですが、 音楽教室やサークルでは数人での場合が多いようです。 琴は高級車が買える高価なものありますが、練習用なら5〜6万ほど。 購入先は、箏屋、和楽器店、デパートほか、 教室の先生に相談するのもよいでしょう。 琴には「生田流」と「山田流」という2つの流派があり、 演奏の際、指にはめる爪の形が流派で異なります。 個人からグループまで体験教室も盛んですから、 迷う前に気軽な体験から試してみるのも得策かもしれませんね。
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