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  コラム 「忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ(6)」
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 こんにちは。
 早くも6月は1年の折り返し地点!
 そして本格的な雨のシーズンでもあります。
 雨の風情も嫌いじゃないけど、毎日続くのは困りものですね。
 雨天はできるだけ避けたい外出だけど、
 行かねばならない時だってある! 今回が最終回となる、
 「忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ」の最後は、
 そんな「玄関先での礼儀作法」で締めくくります!

 <内容>  玄関先での礼儀作法、 琴&箏(そう)

 ■玄関先での礼儀作法■
  コートや合羽などは、玄関前で脱ぐ。
  ストールは、洋服の上に羽織った時は脱がなくてよいが、
  着物に用いた時は脱ぐ。

  靴は玄関を入ったら、正面を向いたまま脱ぎ、
  お尻を相手に向けぬよう、前向きのまま玄関にあがる。
  さらにお尻を向けないよう、斜め向きで膝をついて、
  靴をそろえ向きを変えながら、玄関の端のほうにおく。

  手土産は、土が落ちる鉢植え、水が必要な生花、
  冷蔵が必要な野菜などは玄関で手渡す。

  今回紹介した玄関先でのマナーはもちろん、
  和の作法のすべてには「けがれを持ち込まない!」
  という共通の考え方があります。
  今回紹介の作法でいえば、ホコリのついたコートや
  土のついた野菜を持ち込まない事とか、お尻を向ける事のタブーなど、
  作法が意味していることが理解できるはずです。


 ■琴&箏(そう)■
  現在日本では、琴も箏(そう)も、「琴(こと)」と表していますが、
  もともとは、別の楽器だったのです。

  「琴」も「箏」も中国から伝わりましたが、
  琴はすたれてしまい、現在は雅楽の楽器に残る6弦の和琴などが
  わずかに残っているだけ。
  現在目にするほとんどの琴は箏の流れを組むもので、
  「柱」を立てて音を調節する点が琴と大きく異なります。

  箏の歴史は、江戸時代に「八橋検校」とよばれる盲目の音楽家が、
  「調弦法(ちょげんほう)」という演奏法を考案。
  明治〜昭和初期には、「宮城道雄」という音楽家が、
  洋楽の要素を取り入れた新奏法のよる箏曲を数多く作りました。

  なかでも教科書にも登場する「春の海」は大変有名ですが、
  「春の海」や「さくらさくら」といった定番から、
  ポピュラ−音楽まで、琴の音楽ジャンルは結構広いんです。

  そんな琴を実際に習うには、まず先生を探しましょう。
  先生との個人レッスンの場合、
  琴はたいてい1対1で学ぶ場合が多いようですが、
  音楽教室やサークルでは数人での場合が多いようです。
  琴は高級車が買える高価なものありますが、練習用なら5〜6万ほど。
  購入先は、箏屋、和楽器店、デパートほか、
  教室の先生に相談するのもよいでしょう。
  琴には「生田流」と「山田流」という2つの流派があり、
  演奏の際、指にはめる爪の形が流派で異なります。

  個人からグループまで体験教室も盛んですから、
  迷う前に気軽な体験から試してみるのも得策かもしれませんね。



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