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湿気に要注意!冬の楽器の扱い方 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。急に寒さが増してきて、朝晩はストーブを付けるこ とも多くなってきました。この時期、風邪やインフルエンザにか かりやすく、室内の温度や湿度の管理は健康上大切ですが、この 温度と湿度、楽器にとってとても重要なのです。人が快適に過ご せる環境というのがあるように、楽器にも良い条件があります。 とくに気を配りたいのが、ピアノの設置場所。温度や湿度が急激 に上下するところは、何とかして避けたいものです。ピアノはほ とんど木材でできているため、激しい湿度変化を繰り返している と、元の寸法より縮まってしまうということにも。 やや極端な例ですが、木でできた桶の周りには「たが」と呼ばれ る金属のベルトが巻かれていますよね。桶は濡れたり乾いたりと いう過酷な湿度変化の中で使われているので、しばらく使うと桶 の内側の木が縮んでしまい、「たが」がゆるんできます。そこで 職人が「たがを締める」という作業を行います。 日中と朝晩の温度や湿度の差に注意 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ピアノの各所に使われている木材の寸法精度と湿度の関係が重要 であることの原理は、これと同じです。ですから、これからの季 節、日中と朝晩の温度や湿度の差に注意しましょう。もちろん、 お風呂場や炊事場の近くにピアノを設置するのはもってのほか。 他にも、直射日光が当たるところやエアコンの風やストーブの熱 が直接当たるところも避けるようにしたいですね。 また、木材を使った楽器という点では、ギターやヴァイオリンも 同じです。一日のうちで湿度が大きく変化すると、ひどいときに は表板が割れたりネックが反ったりすることもあります。 では、どうやって管理するのがいいのでしょうか? 理想の湿度は40〜60% ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一般的に楽器のコンディションを保つ理想の湿度は40〜60%とい われています。これを保つためには、湿度計を用意してチェック することが必要です。そして湿度の高いときにはエアコンの除湿 機能を使ったり、湿度が低いときには加湿器を使ったり(楽器用 の加湿器があります)するといいでしょう。ケースのある楽器 は、ケースに入れて保管することも忘れずに。 そしてどんな楽器でも、マメに弾いてあげて状態をチェックす る・・・それによってコンディションをいち早く把握できます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 読者の皆さんの質問にお答えするコーナー。 「『ガラコンサート』って何ですか? に答えます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ガラコンサートとは、何かを記念にして特別に行われる音楽会の こと。年末年始や祝祭に合わせて行われることが多いです。 新年にもたくさんのガラコンサートが行われますが、注目したい のは第13回チャイコフスキー国際コンクールの入賞者によるガラ コンサート。2008年1月20日の大阪公演を皮切りに、東京都、福 島県、愛知県など、全国7カ所で開催されます。
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