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運動会はマーチが決め手 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。9月に入って一気に秋めいてきましたね。気温の差 の激しいこの季節は体調も崩れがちに。朝夕は肌寒い日もあるの で、出掛けるときには羽織るものを1枚持って行くといいですね。 秋というと、まず思い出すのが運動会。最近では春に運動会を行 う学校なども増えてきましたが、運動場いっぱいに張り巡らされ た万国旗には、スカっと晴れた空とうろこ雲が似合うと思うのは 私だけでしょうか? 運動会には、競技はもちろんのこと音楽も重要な役割を果たして いると思います。以前音楽が流れない運動会を見学したことがあ りますが、何やら気の抜けたサイダーみたいでした。全く気持ち が高揚しないのです。やはり運動会には音楽、それもマーチがな くてはいけませんよね。 今では、幼稚園や学校などで運動会に用いられる音楽は、流行歌 やアニメの曲をマーチにアレンジしたものが主流だそう。しかし、 30代以上の人であれば、「天国と地獄」や「トランペット吹きの 休日」を聴くだけで思わず駆け足になってしまうのでは? そこで今回は、今は懐かしくなってしまった定番の運動会マーチ を作った作曲家にスポットを当ててみたいと思います。 ●ジョン・フィリップ・スーザ(1854〜1932) 1854年にワシントンで生まれたスーザは、トロンボーン奏者であ った父親の影響もあり、幼少の頃からしっかりとした音楽教育を 受けてきました。13歳になってアメリカ海兵隊軍楽隊の見習い楽 士として入隊し、18歳の時には最初の行進曲「閲兵」を作曲。20 代には、「忠誠」「ワシントンポスト」などの傑作マーチを生み 出し、人々から「マーチ王」と呼ばれるまでになりました。 77歳の生涯で130曲を超えるマーチを作曲したスーザ。今なお多 くの人に愛されています。 星条旗を永遠なれ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ スーザの最高傑作ともいわれ、マーチの中でも最も親しまれてい る曲。スーザ自身もこの曲が大変気に入り、自らのバンド「スー ザ・バンド」の演奏会でも欠かさず演奏したとのことです。後に アメリカの第2の国歌ともいわれるようになりました。 ●カール・タイケ(1864〜1922) ドイツの鍛冶屋の息子として生まれたタイケは、14歳で音楽の勉 強を始め、様々な楽器を習得しました。19歳でヴェルテンブルグ の陸軍に音楽家として入隊。作曲家としても活動し、軍隊行進曲 を100曲以上も残しました。 旧友 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ドイツを代表する名行進曲。この曲は軍楽隊でオーボエを吹いて いたときの作品です。当初、この曲は認められず、「こんな作品 は焼いてしまえ」と酷評されたというエピソードも。その際、励 ましてくれた仲間たちの温かい友情に感激したタイケは、「旧 友」という題名を付けたといわれています。 ●古関裕而(1909〜1989) 昭和を代表する流行歌の作曲家。阪神タイガースの「六甲おろ し」に代表されるように、たくさんの応援歌や行進曲も手掛け、 「和製スーザ」とも呼ばれました。東京オリンピックの「オリン ピックマーチ」や全国高校野球選手権大会のテーマ曲「栄冠は君 に輝く」も彼の作品です。 スポーツ・ショー行進曲 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この曲は1946年、NHKの「空の劇場」というラジオ番組の中で、 スポーツショーのテーマとして作曲されました。今でもNHKの スポーツ番組のテーマ曲として流れています。
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