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  コラム 「忘れかけていた日本の礼儀作法&和楽器あれこれ(5)」
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 こんにちは。
 6月19日は「父の日」です。
 日頃の「ありがとう」の気持ちを届けてみませんか?
 ということで、今号は「贈答の作法」を紹介します。

 <内容>  贈答作法、 鼓(つづみ)

 ■贈答作法■
 ◆お礼やお祝など、贈答には様々な「気持ち」を
  伝えるという大切な役割があります。
  せっかく贈ったのに喜ばれていない!では意味がありません。
  基本のポイントを押さえた正しい贈答を心掛けましょう!

 ◎品選び/
  家族構成や生活スタイル、趣味嗜好を考慮しましょう。
  季節にあった品選びを心がけましょう。
  花は花言葉をチェックしよう。

 <例>飲酒する方ならアルコール、子供がいる家庭ならお菓子、
    夏場なら暑さしのぎのアイスや飲み物など、
    状況にマッチしたものを選ぼう。
    父の日にピッタリな花はカスミソウ。
    花言葉が感謝で6月の誕生花でもあります。

 ■鼓(つづみ)■
 ◆「父の日」ギフト以上に頭を悩ますのが、梅雨ではないでしょうか?
  はっきりしない空模様は、心も体もスッキリしませんね。

  そこで今回は「ポンポ〜ン」といさぎよい音で、
  憂鬱な気分に風穴を開けてくれる、「鼓(つづみ)」を紹介します!

  女児の成長を祝う「桃の節句」に欠かせない雛人形の中に、
  「5人囃子(ばやし)」という女の子が存在することは、
  知ってますよね?
  この5人囃子は、左から太鼓(たいこ)、大鼓(おおつづみ)、
  小鼓(こつづみ)、横笛(よこぶえ)という楽器担当の4人と、
  扇子をもった地謡(じうたい)から成っていて、
  実はこれ、日本の伝統芸能「能」の能楽を表しているそうです。
  また大鼓と小鼓は、対象的な違いを持っています。

  「カン」と鋭く乾いた音の大鼓は、
  皮を温め乾燥させることでよい響きが生まれ、
  数回の演奏で新しい皮と取り替えます。
  締め紐は、常にきつく絞めた状態。
  演奏スタイルは、腰の辺りに構えて打ちます。

  「ポン」とやわらかい音の小鼓は、
  皮を息で湿らせることでよい響きが生まれ、
  皮は古いほうがよいとされています。
  締め紐は、絞めたり緩めたりすることで音の調節をする。
  演奏スタイルは、肩の上に担いで打ちます。

  さて、鼓と共に歩んできた「能」の世界も理解しましょう!

  日本伝統の舞台芸能である「能」は、
  「音楽」と「舞い」を中心した歌舞劇といわれます。
  室町時代に、観阿弥・世阿弥によって完成されました。
  能には、面(めん)をつけるという特徴があり、
  ゆったりとした音楽と極端に少ない動作で演じられます。

  能の舞台には、「立方(たちかた)」、「囃子方(はやしかた)」、
  「地謡(じうたい)」という3つの役割があり、
  簡単に言うと、立方は役者、囃子方は楽器演奏、地謡はコーラス、
  という感じになります。
  先に述べた雛飾りの5人囃子は、囃子方と地謡にあたります。
  また、能の台本である「謡曲(ようきょく)」には、
  文学や歴史を題材にした魅力的な物語が多いのも特徴です。



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