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こんにちは。今、世界中が「2006ワールドカップサッカー大会」 で沸きに沸いていますね。そしていよいよ明日は、日本対ブラジ ル戦。決勝トーナメントに進むには、かなりハードルの高い条件 が突きつけられています。 オーストラリアに勝っていれば… 3点取られたのはイタイ… あ の選手が出ていれば…など、いろいろな声が聞こえてきますが、 それはもう過ぎたこと。今は日本が勝つことだけを祈って応援し ましょう。日本時間明朝4:00キックオフです! と前置きでかなり熱くなりましたが、吹奏楽第4回は、そんなサッ カーにまつわるお話をしたいと思います。サッカーと吹奏 楽・・・。一見、つながらないような感じがするかも知れませ ん。しかし意外や意外、サッカーの応援歌には吹奏楽でも演奏さ れる名曲がたくさん使われているんです。 ヴェルディのアイーダ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 特に応援歌として国内外を問わず使われているのが「アイー ダ」。日本のクラブチームの試合などでも、必ずといっていいほ どサポーターが「オーオーオ、オ、オオオオー」と大合唱するあ の歌ですね。これは第2幕、第2場の「凱旋行進曲」で、エチオピ アとの戦いに勝利したエジプト兵たちが、国王の前を凱旋してい く場面で流れます。 ではなぜ、この曲がサッカーの応援歌として歌われるのでしょう か?アイーダは、イタリア人のジョゼッペ・ヴェルディが作曲し たエジプトを舞台とする大スペクタルオペラ。このオペラは、ス エズ運河の開通記念にエジプトのカイロに新設されたオペラハウ スのこけら落としのために作曲されました。 ジョゼッペ・ヴェルディは、イタリアのパルマ地方出身。偉大な ヴェルディの功績をたたえ、彼の生誕100周年の年にサッカーチー ム「ヴェルディFC」が設立されました。これはなんとあの中田英 寿選手が所属していたACパルマの前身のチームです。このヴェル ディFCが選手の入場時に使っていたのがこの凱旋行進曲なのです。 サッカースタジアムは、オペラ劇場と似たような趣もありますよ ね。現実から少し離れ、狂乱と熱気に人々を導く・・・。このよ うなことが、サッカー応援歌としてアイーダの凱旋行進曲が広く 使われることになったのではないでしょうか? 日本の応援ソング ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6月の開幕に向けて日本でも様々なCDが発売されましたが、日本国 内でのAマッチや天皇杯決勝で優勝チームを表彰するときの音楽と して使われている日本サッカーの象徴的な曲が、CD化されていま す。(作曲は坂本龍一氏) 日本代表のサポーター集団「ウルトラス」が作詞した歌詞がつけ られたバージョンや、作曲家伊藤康英氏が吹奏楽のためにアレン ジした吹奏楽バージョンなどを収録しています。 とくに吹奏楽バージョンは、サッカーらしくのびのびとかつ荘厳 な仕上がり。聞いているだけで心が高揚してきます。シエナウイ ンドオーケストラの演奏ということもあり、お薦めの一曲です。 THE JAPANESE SOCCER ANTHEM〜日本サッカーの歌〜 ジェネオン エンタテインメント GNCL-0017 1,000円
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