解説
『一般』から
ソナタ形式
【ソナタけいしき】
sonata form〔英〕
古典派から現代にいたるソナタ、交響曲、室内楽などの器楽において用いられる単一の楽曲形式。ハイドンによって確立されベートーヴェンによって完成された。原則として、ソナタ形式は提示部、展開部、再現部の3部分から構成される。提示部の前には緩やかなテンポの序奏が置かれることがあり、再現部のあとコーダとよばれる終結部がつづくこともある。
(1)提示部
第1主題と第2主題が中心になる。両主題は調が異なり、第1主題の後に転調のための推移部が設けられる。
(2)展開部
提示された主題や動機などをいろいろな方法でかみくだき、変化させ、展開・発展させる部分。転調を重ねながら作曲家が技巧的な見せ場を作る。
(3)再現部
展開部の後に再びテーマ部分を復帰させるところ。提示部で行ったことをそのまま反復することは少なく、通常、転調の仕方を変えるなどの工夫が見られる。
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