解説
『曲種』から
交響曲
【こうきょうきょく】
symphony〔英〕
シンフォニー。管弦楽のためのソナタのこと。前古典派のシンフォニアを経て古典派のハイドンによって確立され、モーツァルト、そしてベートーヴェンによって完成された多楽章形式の楽曲。ベートーヴェンはそれまで使われていたメヌエットの代りにスケルツォを導入した。ロマン派では、古典的な交響曲の考え方を拡張した作曲家(シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーなど)と、音楽以外の意味を持つ標題によって新しい形式を模索し(ベルリオーズ〈幻想交響曲〉)、交響詩へ発展していく流れとに分かれた。また近代から現代にかけてはマーラー、ショスタコーヴィチ、メシアン他によって、大オーケストラや室内オーケストラのための作品も生まれている。
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