解説
『音楽史』から

バロック音楽
【バロックおんがく】
baroque music〔英〕

 約1600年〜1750 年(J.S. バッハの没年)の西洋の芸術音楽に対する呼称。ルネッサンスと古典派の間に位置する。ヤコポ・ペーリが1600 年、〈エウリディーチェ〉を、またモンテヴェルディが1607年、〈オルフェオ〉を上演し、オペラが生み出されたのがこの時代である。また、対位法による様式(フーガなど)が確立された。さらに弦楽器の発達により器楽曲も多く作られ、通奏低音が普遍的になる。組曲トリオ・ソナタコンチェルト・グロッソが完成された。イタリアを中心にドイツ、フランス、イギリス等で栄え、ヴィヴァルディ、J.S. バッハ、ヘンデルらが代表的作曲家である。バロックとは「いびつな真珠」という意味のポルトガル語。

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