解説
『作曲家と作品』から

椿姫【つばきひめ】
La Traviata〔伊〕

 1853年初演。全3幕。デュマ(「三銃士」で有名なデュマ・フィスの息子)の小説に基づくピアーヴェのイタリア語の台本による作品。舞台は19世紀中頃のパリとその郊外。パリ社交界の女王ヴィオレッタが恋の喜びと悲しみに身を託し、やがて病に倒れる悲劇。パリ社交界の紳士淑女を通して、「真実の恋とは何か」「男と女の本質は何か」を描いている作品。前奏曲、〈乾杯の歌〉が有名。

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