解説
『作曲家と作品』から

蝶々夫人
【ちょうちょうふじん】
Madama Butterfly
〔伊〕

 1904 年初演。全2幕。ロングの小説に基づいたベラスコの戯曲を、ジャコーザとイッリカがイタリア語の台本に改編。舞台は明治時代の長崎、グラバー邸。蝶々さんがアメリカの海軍士官ピンカートンに捨てられ、自害する悲劇。東洋の雰囲気を醸し出すために日本の民謡や五音音階を適宜に用い、転調動機の扱い、楽器の使い方が効果的で異国的な情緒をうまく出している。〈ある晴れた日に〉が有名。

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