解説
『ポピュラー』から

ドラム・セット
【ドラム・セット】
drum set〔英〕

ドラムス(drums〔英〕)ともいう。


(1)スネア・ドラム(S.D.)
 小太鼓。バス・ドラムとのコンビネーションで、リズム・パターンの中核をなす。

(2)バス・ドラム(B.D.)
 バスドラ、ベードラともいう。オーケストラで使う大太鼓が原型で、セット中で一番大きく、リズムの低音を受け持つ。

(3)タムタム(T.T.)
 スネア・ドラムとバス・ドラムの中間のピッチをもつ太鼓で、異なったピッチのものを組み合わせることもある。フィル・インで使われることが多い。なおフロア・タム(F.T.)という比較的大型で床に置くタイプもある。

(4)ハイハット・シンバル(H.H.)
 2枚1組をセットして用いるシンバル。足元のペダルで2枚のシンバルを開け(オープン ○)閉め(クローズ +)して使用する。オープンのときスティックで叩くと、「シャーン」とサスティンのある音が得られ、同様にクローズでは「チッ」とタイトな音になることを利用して、リズムを刻んだりアクセントを付けたりする。ドラム・セットの中でメトロノーム的な役割を持つことが多い。

(5)ライド・シンバル
 トップ・シンバルともいう。やや大きめのもので、通常リズムキープに使用。ハイ ハットと交互に使われることも多い。

(6)クラッシュ・シンバル
 (文字どおり)打ち砕くように強烈なアクセントを入れる、小さめのシンバル。

☆ドラムスは通常スティックで奏されるが、ジャズなどでは「ワイヤー・ブラシ」で打面をこする効果も多用される。
☆リム・ショット(Rim)=ドラムのリム(ヘッドを押さえている枠)を打つなどにより、独特の音色的効果を得ること。


ドラム・セットの譜例(ドラム譜)

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