解説
『音楽史』から
トルバドゥール、トルヴェール、ミンネゼンガー
【トルバドゥール、トルヴェール、ミンネゼンガー】
troubadour、 trouvere〔仏〕、Minnesanger
〔独〕
トルバドゥールは、中世12 〜 13世紀に南フランスで活躍した、詩人兼音楽家。トルヴェールは、同じく12世紀後半〜 13世紀に北フランスで活躍した、詩人兼音楽家。ともに騎士階級を中心とした人々で、恋愛叙情詩、英雄叙事詩、十字軍、政治風刺などを内容とする。ミンネゼンガーは、上記のフランス世俗音楽の影響を受け、ドイツの騎士が中心となって12世紀後半〜 14世紀に活躍した。これらを総称して日本語では「吟遊詩人」と呼ばれている。騎士階級の没落とともに衰退した。なお、ミンネゼンガーを受け継ぎ15、16世紀に主にドイツで活躍した詩人兼音楽家をマイスタージンガー(Meistersinger〔独〕)という。
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